イチローは監督やタレントになる?日本プロ野球でプレーしないのか?

こんにちは、アリスです。

 

イチローの現役最後の打席は見逃し三振でしたね。結果は出せませんでしたが、イチローの顔に後悔はありませんでした。ちなみに、イチローのプロ野球初打席はセカンドゴロです。

試合後、マリナーズのイチロー選手が現役引退することを表明し、記者会見を開きました。

この記者会見で、日本球界に戻ってプレーしないのはなぜ?と聞いた記者がいました。また、今後監督やタレントになるつもりがあるかについても質問した記者がいました。

記事では、これらの質問にイチローがどう答えたか、イチローの会見内容を紹介します。

 

軽やかな足取りで会見会場に登場したイチローは、部屋を見渡した後、少しおどけた表情をして、

「こ~んなにいるの??びっくりするわー。。w」と最初の一言を発しました。この時の顔が、上の写真です。

野球をしているときのクッソ真面目な顔をしているイチローとはうってかわって、いかにもひょうきんものという感じの表情ですね。素のイチローが垣間見えました。

しかし、直後に「そうですか。。いやーこの遅い時間にお集まりいただいてありがとうございます。」と話し、記者会見に臨むまじめな顔に戻りました。

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イチローの引退記者会見冒頭の挨拶

イチローは、ゆっくりとした言葉で挨拶をはじめました。

「今日のゲームを最後に、日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけども、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。

最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています。

この28年を振り返るには、あまりにも長い時間だったので、ここで一つ一つ振り返るのが難しいこともあって、ここではこれまで応援していただいた方々への感謝の思い、そして球団関係者、チームメートに感謝を申し上げて、皆様からの質問があれば、できる限りお答えしたいなと思っています。」

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イチローが引退することを決めた時期

TV朝日記者:「現役としての選手生活に終止符を打つことに決めたタイミングと理由をお聞かせください」

イチロー:「タイミングはキャンプ終盤ですね。日本に戻る何日前かですかね。何日か前とはっきりとお伝え出来ないですけど、終盤に入ったときです。もともと日本でプレーする、今回東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定でもあったということだったのですが、キャンプ終盤でも結果が出せず、それを覆すことができなかったということですね。」

 

TV朝日記者:「その決断に、後悔や思い残したことはないですか?」

イチロー:「今日のあの球場での出来事、あんなものを見せられたら後悔などあろうはずもありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために、自分なりに重ねてきたこと、人より頑張ったとはとても言えないですけど、そんなことは全くないですけど、自分なりに頑張ったとははっきり言えるので、これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないことはできないのではないかと思います。」

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イチローから子供達へのメッセージと印象に残っているシーン

TBS記者:「TVを通じてみている子供たちにメッセージをお願いします」

イチロー:「シンプルだなー。メッセージかー。。苦手なんだよなー僕が。。。まあ野球だけじゃなくてもいいんですよね。自分が熱中できるもの、夢中になれるものが見つかれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいなと思います。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも向かっていくことができると思うんですよね。それが見つからないと、壁が出てきたら諦めてしまうということがあると思うので、いろんなことにトライして、自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います。」

 

TBS記者:「ふっと思い返して、このシーンが一番印象に残っているなというシーンを教えてほしいです。」

イチロー:「今日を除いてですよね。この後時間がたったら、今日が一番、真っ先に思い浮かぶと思います。ただ、それを除くとすれば・・・いろいろな記憶に立ち向かってきたんですけど、そういうものは大したことではないというか、自分にとってそれを目指してやってきたんですけど。いずれそれは、僕ら後輩が先輩たちの記録をぬいていくのは、しなくてはいけないことだとはあると思うんですけど、そのことにそれほど大きな意味はないというか、そんな風に今日の瞬間なんかを体験するとすごく小さく見えてしまうんですよね。その点で、例えばわかりやすい10年200本続けてきたこととか、MVPをとったとか、オールスターでどうたらとかは本当に小さいことでしかないと思います。

今日のあの舞台に立てたことというのは、去年の5月以降ゲームに出られない状況になって、そのあともチームと練習を続けてきたんですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思うんですよね。

今まで残してきた記録はいずれ誰かが抜いていくと思うんですけれども、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょうっとしたら誰にもできないことかもしれない、ささやかな誇りを生んだ日々であったんですね。

そのことが去年の話ですから、近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ、誇りを持てたことかなという風に思います。」

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イチローにってのファンとは?

TV東京記者:「どんなチームでも、どんな状況でも、ずっと応援してくれたファンの存在、イチロー選手にとっていかがでしょうか?」

イチロー:「ゲーム後にあんなことが起こるとはとても想像していなかったですけど、実際にそれが起きて。

19年目のシーズンをアメリカで迎えていたんですけど、なかなか日本のファンの方の熱量というのは普段感じることは難しいんですね。でも久しぶりに東京ドームに来て、ゲームは静かに、基本的には静かに進んでいくんですけど、なんとなく印象として、日本の方は表現するのが苦手というか、そんな印象があったんですけども、それが完全に覆りましたね。

内側に持っている熱い思いが確実にそこにあるということ、それを表現したときの迫力というものは、とても今まで想像できなかったことです。

ですから、これは特別な、最も特別な瞬間であるんですけども、ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためにもなるし、見てくれる人が喜んでくれると思っていたんですけど、ニューヨークに行った後からですかね、人に喜んでもらえることが一番の喜びにかわってきたんですね。その点で、ファンの方の存在なくしては、自分のエネルギーは全く生まれないと思っています。

え???おかしなこといっています?大丈夫ですか?」

イチローは野球が楽しかったのか?

サンスポ記者:「イチロー選手が、貫いたもの、貫けたものは何ですか?」

イチロー:「野球のことを愛したことだと思います。これが変わることはなかったですね。おかしなこといっています?大丈夫ですか?」

 

サンスポ記者:「野球が楽しくなる瞬間はあったのか?」

イチロー:「ないです。ただ、子供のころからプロ野球選手になることが夢で、それがかなって、最初の2年、18、19歳のころは1軍、2軍にいったりきたり・・・。いったりきたりっておかしい?いったり?いかなかったり?

行ったり来たりっていつもいるみたいな感じだね。1軍に行ったり、2軍に行ったり? そうかそれが正しいのか。そうやってやっている野球が結構楽しかったんですよ。94年、3年目ですね。扇監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいたわけなんですけど、この年までですね楽しかったのは。あとは、そのころから急に番付があげられちゃって。一気に。それがしんどかったです。やっぱり、力以上の評価をされるというのはとても苦しいですよね。だから、そこからは純粋に楽しいとかは。もちろん、やりがいがあって達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。ただ楽しいかと言ったら、それとは違うんですよね。でも、そういう時間を過ごしてきて、将来はまた楽しい野球がやりたいなという風に。これは皮肉なもので、プロ野球選手になる夢がかなった後は、そうじゃない野球を夢見ている自分があるときから存在したんですよね。でもこれは中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には、待っていないもの。例えば草野球に対して、やっぱりプロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しむことはできないんじゃないかと思っているので。これからは、そんな野球をやってみたいなという思いですね。おかしなこといっています僕?大丈夫?」

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イチローにとって今回の開幕シリーズとは?

日本テレビ記者:「この開幕シリーズを大きなギフトとおしゃっていましたが、私たちのほうが大きなギフトをもらった気持ちで今いるんです」

イチロー:「そんな、アナウンサーっぽいこと言わないでくださいよ~」

 

日本テレビ記者:「イチロー選手、これからどんなギフトを私たちにくれるんでしょうか?」

イチロー「ないですよ。そんなのw。 そんなの無茶言わないでくださいよ。。

でもこれは本当に大きなギフトで、去年3月の頭にマリナーズからオファーをいただいて、今日までの流れがあるんですけど、あそこで終わっていても全然おかしくないですからね。去年の春に終わっていても。今この状況が信じられないですよ。あの時考えていたのが、自分がオフの間、アメリカでプレーするために準備する場所が神戸の球場なんですけど、そこで寒い時期に練習するので、へこむんですよね。やっぱり心が折れるんですよ。でも、そんなときでもいつも仲間に支えられてやってきたんですけど、最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場でひっそりと終るのかなと、あの当時想像していたので、もう夢みたいですよ。こんなの。これも大きなギフトです。僕にとっては。質問に答えてないですけど、僕からのギフトなんてないです。」

 

日本テレビ記者:「今日は涙もなく、笑顔が多いように見られたのは開幕シリーズが楽しかったからでしょうか?」

イチロー:「これも純粋に楽しいということではないんですよね。やっぱり誰かの思いをしょうということはそれなりに重いことなんで、そうやって1打席1打席立つことって簡単ではないんですね。だから、すごく疲れました。やっぱり1本ヒットが打ちたかったし、応えたい、当然ですよね。僕には感情がないと思っている人もいますけど、あるんですよ。意外とあるんですよ。

だから、結果残して最後迎えたら一番いいなと思っていたんですけど、それはかなわずで、でも、それでもあんな風に球場に残ってくれて。そうしないですけど、死んでもいいという気持ちというのはこういうことなんだろうなと思います。死なないですけど。そういう表現をするときというのはこういう時の中なって思います。」

日本プロ野球界に戻ってプレーしないのか?

朝日新聞記者:「常々、最低50歳までは現役とおしゃっていましたが、日本プロ野球に戻ってプレーする選択肢はなかったのでしょうか?」

イチロー「なかったですね。」

 

朝日新聞記者「どうしてでしょうか?」

イチロー:「それはここでいえないな~。ただね、確かに最低50までと本当に思っていたし、ただそれはかなわずで、有限不実行の男になってしまったわけですけど、でもその表現をしてこなかったらここまでできなかったのかなという思いはあります。言葉にすること。難しいかもしれないけど言葉にすることは目標に近づく一つの表現ではないかと思っています。」

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今後指導者になるのか?監督やタレントになるのか?

日刊スポーツ記者「今後、イチロー選手は何になるんです?」

イチロー:「何になるんですかね~。そもそもカタカナのイチローってどうなんですか?どうしよっか。何になる・・・。うーん・・。監督は絶対無理ですよ。これは絶対がつきますよ。人望がない。人望がないんですよ僕。」

 

日刊スポーツ記者「そうでもないと思いますけど。」

イチロー:「無理ですね。それぐらいの判断能力は備えているんで。ただどうでしょうね?プロの選手、プロの世界というよりも、アマチュアとプロの壁がどうしても日本の場合特殊な形で存在しているので。今日をもってどうなんですかね?そういうルールって?今までややこしいじゃないですか。例えば自分に子供がいたとして、高校生であるとすると、教えられなかったりというルールですよね?そういうのってなんか変な感じじゃないですか。

だから、今日をもって元イチローになるので、それは小さな子供なのか、中学生なのか、高校生なのか、大学生なのかわからないですけど。そこには興味がありますね。」

子供のころの自分にどんな言葉をかけたいか?

日本テレビ記者:「卒業文集に1流のプロ野球選手になると書いた自分にどんなことばをかけたいですか?」

イチロー:「いやーお前、契約金1億もらえないよ。といいますね。いやー夢は大きくといいますけどね。なかなか難しいですよ。ドラ1の1億とかかげていましたけど。遠く及ばなかったですから。ある意味挫折ですよね。

こんな終わり方でいいのかな?なんか、最後はきゅっとしたいよね。」

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孤独をずっと感じながらプレーしていたのか?

フルカウント記者:「最初のマリナーズ時代、何度か孤独を感じながらプレーしているとおっしゃっていましたが、ずっとその孤独感を感じながらプレーしていたのでしょうか?」

イチロー:「現段階ではないです。今日の段階で全くないです。

それとは違うかもしれませんけど。アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと。アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで、人の心をおもんばかったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。

この体験というのは、本を読んだり、情報をとることはできたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので、孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、エネルギーのある元気なうちにそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことだと感じています。

しまったね~最後。いやー長い時間ありがとうございました~。眠いでしょみなさんも。じゃあそろそろ帰りますか~?ねっ?」

 

そして、イチローは「ありがとうございました」と礼をして記者会見会場を後にしました。

途中省いた記者の質問がありますが、ご了承ください。

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